今回は「EarFun」さんの新作のワイヤレスイヤホンである「EarFun Free 2」をレビューします。
毎度のことながら、そのコスパの良さに驚かされますが、今回の新作も凄く出来が良いです。
5,000円帯のワイヤレスイヤホンを検討する上で筆頭候補になるレベルなので、詳しくレビューしていきます。
そして、私がこれまでに使用してきた「EarFun」さんのワイヤレスイヤホンは5台目(たぶん全種類)なので、どの機種がどんな人に向いているかも解説しますね。
EarFun Free 2について
メーカーとスペック表
製造・販売メーカーである「EarFun」は、1万円以内の高コスパなワイヤレスイヤホンを続々と発売しています。
私としては「毎回のように賞を受賞している」とか「ユーザーの求めているイヤホンを作ってくれる」そんな印象のメーカーです。
今回レビューする「EarFun Free 2」も国内最大級オーディオ&ビジュアル機器アワード「VGP 2021 SUMMER」を受賞しています。
「EarFun Free 2」のスペック表はこのようになります。
スペックについて特に注目すべきところが2つあります。
- ノイズキャンセリングはCVCを搭載
:CVC(クリアボイスキャプチャー)は入力した自分の声以外の雑音をクリアにする機能。通話相手にクリアな自分の声を伝える。 - コーデックがaptXに対応
:主にAndroidやWindows10で使うことが出来る。一般的な「SBC」や「AAC」よりも高音質で遅延が少ない。
どちらも前作から進化したところです。
前作の「EarFun Free」と言えば、Amazonの評価がこんな感じです。
Amazonで2,443件のレビューで総合評価が星4.3と高評価であり「Amazon's Choice」にもなっている優れたイヤホンです。
その後継機が、価格はほぼ据え置きのまま進化しているので、まあ間違いありませんよね。
付属品と外観デザイン
付属品はこんな感じです。
取扱説明書には日本語表記もありました。
外観のデザインはこんな感じです。
充電ケースを正面から見るとこんな感じです。
前作の「EarFun Free」よりもフタのマグネットが強くて安心感が高まりました。
イヤホンはこんな感じです。
カナル型のイヤホンであり、片方が5.8gと軽量です。
全体的にマッドな質感でサラサラしていて触り心地も良い感じ。
EarFun Free 2の使い方と感想
充電方法は2つ
まずは、ケース背面のUSB-Cコネクタに有線接続して充電します。
私は「iPad Pro」をよく使うので、USB-Cケーブルが使い回せていい感じ。
充電ケース正面に付いている充電ランプは「充電残量」によって色が変わります。
赤点滅(5%未満)、赤(10%未満)、オレンジ(30%未満)、緑(30%以上)の4パターンで充電残量が分かります。
それから、ワイヤレス充電にも対応しているので、充電器に乗せておくだけで充電できて楽ちんです。
これは一度経験してしまうと有線には戻れません。笑
ワイヤレス充電器は1,000円くらいで買えるので、マジでおすすめ。
充電速度はそこまで早くありませんが、ずっと乗せておくだけなので気づけば充電満タンです。
ペアリング
スマホとのペアリングは相変わらず超簡単。
充電ケースのフタを開けると自動的にペアリングモードになるので、スマホのBluetooth画面で選択するだけ。
次回以降も充電ケースのフタを開けるだけで、自動的に前回接続したスマホとペアリングしてくれます。
ペアリングが解除されるとスマホで流していた音楽も止まってくれます。
操作方法
イヤホン側で出来る操作をまとめてみました。
操作 | L側イヤホンの場合 | R側イヤホンの場合 |
1回タップする | 音量を下げる | 音量を上げる |
2回タップする | 再生/一時停止、電話を受ける/切る | |
3回タップする | 曲戻し | 曲送り |
2秒間の長押し | 低遅延モードON/OFF | 音声アシスト機能 |
実際に使ってみると、1回タップで音量、2回タップで再生/停止、3回タップで曲操作と分かりやすいです。
「低遅延モード」をオンにしてみると、確かに「少し早くなったかも?」と感じましたが、たまにプツプツと雑音が混じってしまいますね。
通常モードでも遅延は特に感じないので私はオフで使用しています。
通常モードでも「ツムツム」のようなパズルゲームも違和感なくプレイできました。
それから「音声アシスト機能」もなかなか面白いです。
iPhoneとBluetooth接続している状態なら、音声で「Siri」に指示を出すことが出来ます。
例えば「明日の天気は?」と聞けば、
このように答えてくれて便利なので、最初は色々とSiriに話しかけてしまいます。
そのうち飽きてしまって今ではあまり使わない機能です。笑
普段からSiriを使う人には需要があるはずです。
高音と低音の音質
iPhoneやiPadで確認
私はiPhoneやiPadでイヤホンを使うことが多いです。
コーデックは「AAC」になります。
低音の強い曲や、高音の強い曲、ボーカルメイン、動画、ゲームまで一通り試してみましたが、必要十分に音が鳴っていました。
実際には、普段からソコソコ良いイヤホンを使用しているので、耳が鳴れているのもあると思います。
ですが、つい最近、知人にやっすいイヤホンを借りて全然音の粒が拾えず笑ったことがあったので「EarFun」の音質は優秀だと思います。
オーディオは金をかければかけるほど上を目指せる青天井のコンテンツなので、ほどほどのコスパの良さを狙うのが賢いですよ。
Windows10でaptXを確認
今作は、コーデックのaptXに対応した高音質&低遅延がウリなので確認しました。
私はiPhoneユーザーでAndroidの端末がないので、Windows 10のノートパソコンで聴き比べをしました。
※Windows10はOSの機能でaptXに対応しています。
前作の「EarFun Free」と今作の「EarFun Free 2」を順番にパソコンとBluetooth接続して、YouTubeの音質と遅延を確認しました。
結果は、どっちも遅延は少ないし、音質も大差ない。でした。
厳密には若干の差は感じましたが、AmazonミュージックやYouTubeの動画視聴、一般的なゲームはどれも快適に音を聴きとれました。
数値的にはAACよりもaptXの方が優秀であるはずなので、違いを聴きとれる人が羨ましいです。笑
ハイエンド機と比較して確認
ハイエンド機である「Bose QuietComfort Earbuds」と比較するとさすがに劣って聴こえはします。
ですが、価格が3万円もするし、ノイキャン搭載だし、イヤホン本体も大きく良いドライバを乗せられるので、これは仕方なし。
むしろ「ここまで差がある割には音質に大きな差はない」というのが正直な感想であり、取り回しの良さから常用したいのは「EarFun Free 2」の方ですね。
私のような一般人レベルの耳には十分満足できる音質ですよ。
フィット感
カナル型なので、耳の穴に突っ込んで優しくグリグリすればジャストフィットします。
イヤーピースもSMLの3種類のサイズが付属します。
装着中に勝手に耳から落ちてしまうような様子はありません。
ただし、ランニングのようなハードな使い方は落下が少し怖いです、どのイヤホンもそうですが。笑
ランニング中に使うなら、左右が有線で繋がっているタイプの方が私は安心感があって好きです。
歩きながら使う分には全く落下の心配はありません。
外音遮断性と音漏れ防止
ANC(アクティブノイズキャンセリング)は搭載していないので、環境音の低減はありません。
ですが、カナル型なので最低限の外音遮断と音漏れ防止はしっかりなされています。
携帯性
「EarFun」シリーズのワイヤレスイヤホンはどの機種も充電ケースが小型なので持ち運びしやすいです。
充電ケースの材質も金属的なやつではなく、マッドな感じなので軽量化されています。
室内でも外出時でも使用しやすいので日常的な使い方に合っていると思います。
EarFun Free 2を比較してみる
EarFunシリーズの違いと選び方
私はこれまでの「EarFun」シリーズのワイヤレスイヤホンは、全5種類を全て所持しています。
スペックの違いを表にまとめてみました。
画像 | |||||
製品名 | EarFun Free | EarFun Free 2 | EarFun Free Pro | EarFun Air | EarFun Air Pro |
価格帯 | 4,299円 | 4,999円 | 5,999円 | 4,999円 | 7,999円 |
ノイズキャン セリング |
× | CVC | ANC | × | ANC |
コーデック | AAC、SBC | AAC、SBC aptX |
AAC、SBC | AAC、SBC | AAC、SBC |
ドライバー | 6mm グラフェン ドライバー |
6mm 複合振動板 |
6.1mm 複合振動板 |
6mm 複合振動板 |
10mm 複合振動板 |
マイク性能 | 2-マイク テクノロジー |
2-マイク テクノロジー |
4-マイク テクノロジー |
4-マイク テクノロジー |
6-マイク テクノロジー |
充電方式 | USB-C ワイヤレス充電 |
USB-C ワイヤレス充電 |
USB-C ワイヤレス充電 |
USB-C ワイヤレス充電 |
USB-C |
イヤホン重量 | 5.5g/片方 | 5.8g/片方 | 4.1g/片方 | 5.3g/片方 | 6.0g/片方 |
カラー バリエーション |
ブラック ホワイト |
ブラック | ブラック | ブラック ホワイト |
ブラック |
製品名に「Pro」が付くとANCが搭載されています。
ちなみに、ANCとCVCの違いはこんな感じ。
ANC(アクティブノイズキャンセリング)は、マイクで収音した環境雑音と逆位相の音をぶつけることでオーディオなどのリスニング時の音をクリアにする。
CVC(クリアボイスキャプチャー)は、入力した自分の声以外の雑音をクリアにする機能。通話相手にクリアな自分の声を伝える。
どのイヤホンも優秀ですが、実際に使用してみての感想はこんな感じ。
- EarFun Free
:今となっては今回レビューしている2でいい。 - EarFun Free 2
:初代から価格据え置きで全体的に強化。特にaptXはAndroidやパソコンで高音質&低遅延の恩恵を受けられる。 - EarFun Free Pro
:ANC搭載でイヤホンが凄く軽量で耳が疲れない。ANCの入門機に良い。 - EarFun Air
:気持ちデザインがエアポッツ似で、価格も安くイヤホン重量も軽めなのでiPhoneユーザーはこちらがおすすめ。 - EarFun Air Pro
:大型ドライバーに多数マイクを搭載して音質が良いが、ワイヤレス充電非対応はちょっと残念。
※個人の感想です。
EarFun Free 2のまとめ
メリットとデメリットをまとめてみます。
- 「VGP 2021 SUMMER」を受賞している。
- aptX対応だからAndroidとパソコンで高音質&低遅延が得られる。
- 5,000円帯のワイヤレスイヤホンで頭ひとつ抜けている。
- USB-C、ワイヤレス充電、防水と基本スペックも十分。
- コスパと性能のバランスが良いから普段使いに最適。
- ANCは搭載されていない。
- 前作が優秀だっただけにiPhoneユーザーは買い換えるほどのメリットはない。
- 充電残量が明確な数値で分からない。
総合的に見て、5,000円という価格以上の機能が盛り込まれているので買って後悔はしません。
いつでもどこでもガシガシと使えるコスパの良い高性能なイヤホンを探している人におすすめします。