超高価な静電容量無接点方式のキーボードって気になりますよね!
静電容量無接点方式の特徴が知りたい!
自分の用途に合わせたおすすめのキーボードを紹介して欲しい!
この記事では、これらの疑問を解決します。
- 静電容量無接点方式のキーボードの特徴
- 静電容量無接点方式のメリットとデメリット
- 静電容量無接点方式のおすすめキーボード
ビックリするくらい値段が高いキーボードですが性能も段違いです。
入力のプロ達が使う「最高峰」のキーボードを試してみてはいかがでしょうか!
静電容量無接点方式のキーボードとは
このキーボードの特徴は、キースイッチの構造に静電容量無接点方式を採用しているところです。
詳しく解説していきます。
入力動作の仕組み
静電容量無接点方式のとはその名の通り、キーの入力を物理的な接触なしで感知します。
キーを入力すると内部の円錐形のスプリングが変形しますが、その静電容量を感知して認識する構造をしています。
物理的なキースイッチでは「チャタリング」と呼ばれる2重入力が起きてしまうことがあります。
静電容量無接点方式ではチャタリングの発生がないので、高速タイピングを高精度で入力することができます。
さらに、物理的な接点が必要ないため他のキーボードと比較して耐久性も高いです。
反応が良すぎて初めは戸惑うかもしれませんが、そのキータッチの心地よさが伝わるはずです。
性能高すぎて価格がとんでもない事になる
まさに「プロ仕様」のキーボードと言えますが、その構造上から非常に高価なキーボードとなっています。
こんなに高いキーボードを誰が買うのか、どんな人に使われているのか。
- 銀行などの金融機関
- 医療や交通、放送機器などの各種入力機
- コンビニATM
- 入力にこだわりを持つ人
このような場所で入力専用機として利用されています。入力ミスの許されないの入力のプロが使う玄人向けと言えます。
安物のキーボードの場合は頻繁に買い替えが発生してしまいますが、入力に慣れるためには時間が必要になるので、高価で高性能な製品を長く使う方が結果的に得をします。
指が目で追えないほどの高速タイピングでなくとも、ガジェット好きな私はその最高性能にそそられます。
他方式のキーボードとの比較
キーボードの構造は大きく分けて4種類になります。
キーボードの種類 | キースイッチの構造 | 耐久性 | 価格帯 |
メンブレン | 1面シート | 低い | 安い |
パンタグラフ | 1面シート | 低い | 安い |
メカニカル | 1つ1つが独立 | 高い | 高い |
静電容量無接点方式 | 1つ1つが独立 | 超高い | 超高い |
キースイッチが1面シートだとキー故障時に全て交換する必要がありますが、メカニカルと静電容量無接点方式はキーが独立しているので1つ交換するだけでOKです。
メカニカルと比較した場合も、キー入力が無接点なので物理的な故障のリスクは低くなります。
その代償として静電容量無接点方式は最も高価なキーボードになっています。
打鍵感と打鍵音
静電容量無接点方式のキーボードの動画をご紹介します。
この方式で最も人気のあるメーカー「東プレ」の新しい「REALFORCE R2」の開封動画になります。
無接点のため、非常になめらかなキータッチで打鍵音も静かです。
そのため、長時間の入力でも指が疲れにくくなります。
静電容量無接点方式に強いメーカー
人気で売れ筋のメーカーを2つご紹介します。
静電容量無接点方式は参入企業が少ないのでこの2社を抑えておけばOKです。
東プレ
静電容量無接点方式のキーボードの最大手と言えば東プレです。
主力のREALFORCE(リアルフォース)シリーズは第2世代モデルとなり「REALFORCE R2」となっています。
シリーズ名や型番に「R2」が含まれているのが第2世代なのでこれから購入を検討する方は要チェックです。
PFU(ピーエフユー)
東レに続く2番手のPFUです。
富士通の子会社で東プレとは業務提携をしているので、2番手というか2強です。
キーボードの基本コンセプトやキー配置は東プレと同じになりますが、キーボードの使用感は異なります。
静音機能や軽く打ち込める機能、無線ワイヤレスなどで差別化をしています。
静電容量無接点方式のメリットとデメリット
ここでは静電容量無接点方式のキーボードを他の構造のものと比べてのメリット、デメリットについて解説します。
メリット
機械的な接点がないため多くのメリットが生まれています。
キー入力が軽くてなめらか
機械的な接点がないので、入力したキーを内部のバネが押し戻す以外の抵抗がありません。
そのため、キータッチが軽くてなめらかです。指への負担も少なく疲れにくいです。
耐久性が高いので長く愛用できる
とにかく壊れにくいです。
キースイッチが壊れる寿命はキー入力「5,000万回以上」だそうです。
他のキーボードよりも物理的に摩擦するところが少ないため、キーパーツも消耗しにくいです。
もしキーが壊れた場合は、故障したキーのみ交換すればOKです。
チャタリング(2重入力)が発生しない
キー入力を静電容量で感知する構造なので、機械的なチャタリングは理論上発生しません。
それはつまり、超高速タイピングしても文字入力が漏れてしまったり、意図しない2重入力が発生してしまうのを防ぎます。
デメリット
キーボードの中で一番性能が高いからこそのデメリットがあります。
値段が高い
圧倒的に高いです。高性能にした代償です。
東プレの一番高いキーボードは30,000円を超えます。
静電容量無接点方式の構造上、やはり高いです。
耐久性が高いので長く愛用したいものです。
重量が重くて持ち運べない
そもそも持ち運ぶ人はいないかもしれませんが、やめておいた方がいいです。
だいたいどのキーボードも1kgを超える重量があります。
持ち運びたい場合は、無線(ワイヤレス)のBluetoothキーボードにした方が幸せになれます。
静電容量無接点方式キーボードの選び方
ここでは静電容量無接点方式のキーボードの選び方について解説します。
シリーズ自体は数える程しか存在していませんが、細かな機能の有無によって製品ラインナップが膨大になっています。
確認するべきポイント
ポイントはこちらです。
- 本体カラー
- 日本語配列か英語配列か
- キー荷重
- オールオーバー(同時押し)対応の有無
- スイッチ音の大きさ
- APC対応の有無
- テンキーの有無(キー数)
- インターフェイス(USB、PS/2)
- かな刻印の有無
これらの組み合わせパターンが多いために製品ラインナップが多くなっています。
静電容量無接点方式キーボードのおすすめ
人気メーカーの東プレとPFUのキーボードをご紹介します。
フルキーボード
東プレ REALFORCE / R2-JP4
東プレの主力シリーズがREALFORCE R2です。
- 本体カラー アイボリー/ブラック
- キー荷重 ALL45g
- キー数 108キーレイアウト
- Nキーロールオーバー対応
- サイズ 142 x 455 x 30mm
- 重量 1.4Kg
日本語配列でテンキー付きのスタンダードなキーボードです。とりあえずこれ買っとけばOK的なやつがこの製品になります。
スタンダードな製品なのにこの価格というのは恐ろしいです・・・。
東プレ REALFORCE SA / R2SA-JP3
最上位モデルになります。ラーメンで言ったら全部乗せした状態です。
- 本体カラー アイボリー/ブラック
- キー荷重 ALL30g
- キー数 112キーレイアウト
- フルNキーロールオーバー対応
- サイズ 142 x 455 x 30mm
- 重量 1.4Kg
- 静音モデル
- APC機能
基本モデルのREALFORCE R2に「S(静音)」と「A(APC機能)」を搭載したキーボードになります。キー荷重に関しても最小の30gなので、全然疲れずに長時間の高速タイピングが可能になります。
フルNキーロールオーバー対応なのでゲーミングとしても高いパフォーマンスを発揮できます。
テンキーレス
東プレ REALFORCE TKL / R2TL-JP4
こちらはテンキーレスモデルです。
- 本体カラー アイボリー/ブラック
- キー荷重 ALL45g
- キー数 91キーレイアウト
- Nキーロールオーバー対応
- サイズ 142 x 369 x 30mm
- 重量 1.1Kg
テンキーレスのモデルも人気があります。
数字の連続入力は苦手ですが、キーボードとマウスの距離が短くなるので作業効率があがります。私もテンキーレスを愛用しています。
Mac向け
東プレ REALFORCE SA for Mac / R2SA-JP3M
Mac向けの最上位モデルになります。
- 本体カラー スーパーホワイト/ブラック
- キー荷重 ALL30g
- キー数 114キーレイアウト
- Nキーロールオーバー対応
- サイズ 142 x 455 x 30mm
- 重量 1.4Kg
- 静音モデル
- APC機能
残念ながら東プレのキーボードが使用されるユーザー環境がWindows寄りなので、Mac用のキーボードはランナップが少なめになります。
ゲーミング
東プレ REALFORCE RGB AEAX01
東プレが最近発売したゲーミング向けのRGBライト搭載のキーボードです。
同時押しは高速タイピングやゲームプレイ時に必須です。
- キー荷重 ALL45g
- キー数 108キーレイアウト
- フルNキーロールオーバー対応
- サイズ 142 x 455 x 30mm
- 重量 1.4Kg
- APC機能
ゲーミングキーボードの特徴はRGBライトによる発色だけでなく、APC機能で好みのスイッチオン位置を決めたり、全キーの同時押しも可能です。
無線(ワイヤレス)
PFU Happy Hacking Keyboard Professional BT
静電容量無接点方式の無線タイプは珍しいです。
東プレからは販売されておらず、PFUのこのシリーズのみになります。
- 本体カラー ホワイト/ブラック
- キー荷重 ALL45g
- キー数 69キーレイアウト
- サイズ 120 x 294 x 40mm
- 重量 540g(電池は含まず)
- Bluetooth接続
- 単三電池2本、USBポートからの給電可能
レシーバー不要のBluetooth接続なのでデバイスと簡単にペアリング可能です。
静電容量無接点方式のキーボードのまとめ
この記事では、静電容量無接点方式のキーボードの特徴とおすすめ製品をご紹介しました。
ポイントをまとめます。
- 最も高価なキーボードだが入力のプロが選ぶ性能。
- キータッチが軽くて入力ミスも少なく長時間の作業に向いてる。
- 耐久性が高いのでキーボードを買い換える事なく愛用できる。
- 東プレのキーボードが最高峰。
毎日パソコンの前にどっしり構えて長時間キーボード入力する人は購入を検討してみてはいかがでしょうか!