こんにちは!
クロスを15秒以内に読み切る練習をするのが好きなツノうさぎ(@tuno_Rabbit)です!
ルービックキューブを揃えるタイムを競うスピードキュービングで、世界のトップキュービスト達が使う解法それがCFOP法(lbl法)です。
そのCFOP法を構成する4工程のうち、最初の工程にあたる「クロス」は揃え方のパターンが無数にあるため、決まった手順の丸暗記では対応できません。
スピードキュービングの競技者と同様に早く揃えるためには、揃え始める前のインスペクションタイム15秒の間にクロスを読みきる必要があります。
この記事では、CFOP法のクロス工程を効率よく揃えるための考え方やポイント、練習方法をまとめてみたのでご紹介します。
ルービックキューブのクロスとは
まずは簡単におさらいからです。
ルービックキューブを揃えるためのCFOP法という解法は4つの工程で構成されており、クロスは1つ目の工程になります。
- 初心者はCFOP法の簡易版で揃えてみよう
- CFOP法「①クロス」の解説←この記事!!
- CFOP法「②F2L」41種類の解説
- CFOP法「③OLL」57種類の解説
- CFOP法「④PLL」21種類の解説
クロスとは、D面(下の面)にエッジキューブが4つ正しく揃っている状態です。
こんな感じに揃えることです。
この図で言うと、D面を白色にして、手前から反時計回りに青→赤→緑→橙の4つが正しく揃っている状態です。
センターキューブの位置は変わらないので、白色をD面にした場合は絶対にこの順番になります。
色々なルービックキューブの本を読んできましたが、白色をD面にしているものが多かったので、まずはこの色の配置で固定して練習すると良いかと思います。
クロスの配色の位置を暗記する
私の場合は、D面を白色で揃えるので、
- D面が白色の時、U面は黄色
- 側面は反時計回りに青→赤→緑→橙色
- 反対側の組み合わせは、青緑、赤橙
クロスを揃える前にこの3点を意識して覚えて下さい。
CFOP法のクロスの揃え方
クロスを1つずつ順番に揃えてみる
クロスを揃える時の基本的なパターンは5種類あります。
手前の青色を揃える場合で手順を紹介します。
真上から真下に移動するパターン
いったん横にズラして入れるパターン
横から真上に持ってくるパターン
1手で揃う簡単なパターン
色が逆に入ってしまっている面倒なパターン
これらがクロスを揃える基本的な回し方です。
実際には回している最中にすでに揃え終わった別の色がズレてしまったりするので、もう少し回す手数が増えてしまいます。
これらの回し方をうまく組み合わせて効率良くクロスを揃えていく必要があります。
それでは、クロスを早く揃える上で知っておきたいポイントをご紹介します。
クロスはセンター合わせも含めて99%は7手で必ず揃う
一番複雑で困難なパターンでも8手以内に必ず100%揃います。
それ以上の手数を使って揃えている場合は、もっと別の手順が存在しているはずです。
隣り合う2つの色を同時に入れることを意識する
揃え方の手順を組み合わせることで2色ほぼ同時に揃えることができます。
これは何度もクロスを揃える練習をして身に付けます。
センター合わせは最後でも良い
意外と気付かない盲点です。
センターの色に合わせながら揃えなくても、側面の色の順番が反時計回りに青→赤→緑→橙になっていれば、最後にD面を回してセンター合わせが可能です。
クロスは2色同時にパターン化して覚える
これからご紹介するパターンは全て白面を下にした場合です。
1つずつ揃えると4箇所を4回揃えないといけないので、隣り合う色の2箇所を2回で揃えるようなイメージで考えます。
揃えづらい上段にエッジキューブがあるパターンで見てみましょう。
(例1)
一気に青色のエッジを下段まで持っていきたい気持ちを抑えて、途中で赤色のエッジを動かします。2色のエッジを4手で揃えています。
(例2)
2手目で青色のエッジを揃えてしまう前に、良いポジションに赤色のエッジを逃がしています。こちらも2色のエッジを4手で揃えています。
(例3)
めちゃめちゃ揃えにくいパターンです。2色のエッジを揃えるのに7手もかかります・・・。
でもちょっと待ってください!
センター合わせを最後に持ってくると手順を減らすことができます。
この通りですね。
それでも2色のエッジで5手もかかってしまうので、別の色からクロスを狙った方が良いですね。
このようにクロスの4箇所を揃える時のパターンは多岐に渡るため、明確な手順は書き出すことができません。
こればかりは、何度もクロスを解きながら自分で早く揃えられるパターンを身に付けていくしかありません。
そこにパズルとしてのルービックキューブの醍醐味があると思っています。
クロスを揃えるおすすめの練習方法
少しでも効率良くクロスを揃える技術を身に付けるために、おすすめしたい練習方法をご紹介します。
インスペクションタイムを気にしない
練習時はインスペクションタイムの15秒を気にせず、たっぷり時間をかけてクロスを読んでみてください。
センター合わせも含めて、99%は最短7手で揃えられるはずです。
クロスを読み切ったら目隠しで揃える
忘れちゃいけないのが「クロスを7手で揃えるのが目標ではない」ということです。目標はクロスを早く揃えることですよね。
ルービックキューブを視認せずとも早く揃えられるように、クロスを読み切ったら目隠しで揃える練習をします。
とはいえ・・・。
初めの頃は「そもそも最短7手の答えが見つからない」という事態に陥ると思います。私も未だに7手が見つからない場合があります。
そんな時に使ってもらいのがコレです。
ツールを使って最短手順を知る
パソコンで使える無料ツール「Prisma Puzzle Timer」を使えば、スクランブル(崩し方)とそのクロスの最短手順を確認することができます。
同じスクランブルでも最短7手が複数確認できるので、自分が思いつきもしなかった手順を発見できます。
こちらの記事で紹介している「Prisma Puzzle Timer」はクロスの練習に限らずタイムの測定にも役立つし、やっぱり模範解答を知ることができるのは自身のレベルアップに大きく貢献してくれますね。
さらなるクロスの上級編
CN:カラーニュートラルを習得する
これは、どの色をD面にしてもクロスを揃えられるようにすることです。
D面を常に白色にしてしまうと、どうしても揃えにくいパターンが発生してしまいます。
しかし、白以外の色のクロスが使えれば、超簡単なパターンを見つけられたりします。
しかし、これがかなり難しいです。なぜなら、インスペクションタイム15秒という限られた時間の中で、どの色をD面にするか考えている暇がないからです。
また、D面の色を変えるということは、側面の色も変わってしまうので、クロス以降の判断にも影響してきます。本当に上級者向けの技術だと思います。
F2Lの最初のペアを探しながら揃える
クロスを揃えたら次の工程であるF2Lが待っています。
なのでクロスを揃えながらF2Lの最初のペアの位置を把握できるようになると、ペアを探す時間がなくなり、手が止まることなくF2Lに移行できます。
センター合わせでU面とD面を使い分ける
これもF2Lに関することになります。D面のエッジキューブを4箇所揃えたら、F2Lのためにセンター合わせをする必要があります。
その時に、上段と中段を回すか、下段のD面を回すかという問題が発生します。
これについては、クロス中に見つけたF2Lのペアの位置が変わらないように、D面を回してセンター合わせをするのが良い場合が多いですが、ケースバイケースです。
CFOP法のクロスまとめ
CFOP法の最初の工程であるクロスは、たった4箇所を揃えるだけなのに結構難しくてルービックキューブの奥の深さを感じさせてくれます。
クロスを早く揃えるためには、とにかく何度もクロスを読む練習をして経験を積むことが重要です。
クロスも他の工程の手順と同様に、パターンを確認したら指が勝手に動き出すくらいになるまで練習したいものです。
また、クロスを早く揃えるためには回転の軽い高性能な競技用ルービックキューブを使った方が練習の効率が良いです。こちらも参考にしてみて下さい。