こんにちは!
ルービックキューブを揃えられる側の人間、ツノうさぎ(@tuno_Rabbit )です!
この記事では、3×3のルービックキューブの揃え方を解説します!
ルービックキューブには色々な解法が存在しますが、世界記録保持者である世界ランカーの多くが使う解き方・・・「CFOP法」をご紹介します。
「なんだその変な名前の解法は・・・難しそう・・・」と思うかもしれませんが、安心して下さい!
と言っても本来のCFOP法は手順の暗記量がハンパじゃなく多いので初心者にはマジで無理です。
そこでこの記事では、ルービックキューブを初めて揃える人向けに「より簡単に、より覚えやすく、よりCFOP法を理解しやすいように」よりかみ砕いた方法で解説していきます。
この記事では下記のように大きく3段階に分けて解説します!
- ルービックキューブの揃え方の流れ
- ルービックキューブの基礎知識
- ルービックキューブの回す手順の暗記
ルービックキューブの揃え方の流れ
少し面倒かもしれませんが、まずはルービックキューブを揃える流れと基本知識を知ることが、揃えるための近道になります!
CFOP法(LBL法)を使うのが最適解
ルービックキューブの解法が確立した現在、世界的に最もメジャーな解法は「CFOP法」という解き方です。LBL法とも言います。
このCFOP法は4つの工程で構成されており、それぞれの工程名の頭文字を取ってCFOP法と呼ばれています。
各工程をクリアするためには、合計で119種類もの回し方のパターンを暗記する必要があります。
全体図 | 工程名 | 暗記の種類 |
![]() |
Cross | 仕組みを覚えれば暗記は不要 |
![]() |
F2L (First Two Layer) |
41パターン |
![]() |
OLL (Orienting Last Layer) |
57パターン |
![]() |
PLL (Permuting Last Layer) |
21パターン |
いやいや、41とか57とか21のパターンって何だよ!どんだけ暗記させる気なの!!
・・・と思いますよね。
初心者の人がいきなり119パターンもの回し方を暗記するのはハードルが高すぎます。
なので!!
この記事では「CFOP法」から暗記する量を極力減らした「初心者向けCFOP法」という解き方をご紹介します。
初心者向けCFOP法は7つの工程で構成されています。
初心者向けCFOP法でルービックキューブを揃えられるようになれば、暗記量を増やして本来の「CFOP法」に移行することも可能です。
ルービックキューブの基礎知識
センターキューブの色を把握する
ルービックキューブはその構造上、中心にあるセンターキューブは絶対に動かない作りになっています。
なので、白色のセンターキューブがある面には、絶対に白色が一面に揃うようになっています。絶対です。
そして、競技で使われるルービックキューブは「世界配色」と呼ばれる下図のような色の順番になっています。絶対です。
ここで理解して欲しいことは3つです。
- 白色のセンターキューブを下に向けて持ったら
- 下面は必ず白色が揃うし、反対の上面には必ず黄色が揃う
- 側面は上から見て反時計回りに青→赤→緑→橙の順番になる
このように覚えて下さい。
白面を下にして覚える理由は、世界記録を狙うトップキュービスト達がYouTubeにあげている動画が白面下が多かったり、有名なルービックキューブの攻略サイトも白面を下にしているためです。
後々、それらの動画やサイトを参考にして手順の暗記を進めていく際に、白面を下で慣れる方が見やすいです。ちなみにトップクラスの人々はどの面が下でも難なく揃えます・・・!(凄い)
このような世界配色と呼ばれる色の並びは世界的にメジャーな配色となります。
なので、この色の並びにならないルービックキューブは使用をおすすめしません。
世界配色のルービックキューブは、こちらの記事で紹介しているので確認してみて下さい。

回転記号を把握する
ルービックキューブがこのパターンになったらこう回す!
といった回し方の手順を示した「譜面」を使って回し方を暗記していきます。
「こんなに長い手順なんか覚えられないよ!」と思うかもしれませんが、慣れるとめちゃめちゃ気持ちよく回せる手順なんです。
※Tパームの回し方は後ほど動画で紹介します。
このような回転記号の並びを見て「どの面をどの方向に回すのか」を理解きるようになると暗記が捗ります。というか必修科目です。
下図の通り、各面の呼び名は、英語表記の頭文字を取っているだけなので覚えるのは簡単です。
F→前面 (Front)
B→後面 (Back)
R→右面 (Right)
L→左面 (Left)
U→上面 (Up)
D→底面 (Down)
ちなみに上図では手前が青色になっていますが色は関係ありません。
「手前の面を回すのがFという記号」だと思って下さい。
次に「Rの面」を例に挙げて、4種類の回転記号の意味を説明します。
R’→R面を反時計回りに90°回す。
R2→R面を時計回りに180°回す。
Rw→R面の2層を時計回りに90°回す。
注意点は「時計回り」とは「その面を正面から見て時計回り」という事です。
B、L、Dの3面は自分の視線の裏側になり逆回転になるので気を付けて下さい。
xyz軸の持ち替え
手順にxyzが出てきたらこの図の通り、時計回りに持ち替えます。「x’」のように「’」が付いていたら反時計回りになります。

ルービックキューブの回す手順の暗記
お待たせしました!
それではルービックキューブを「初心者向けCFOP法」で6面完全に揃えてみましょう!
1.クロスを揃える
暗記は不要です。
下段の4つのキューブを所定の位置に持ってくるだけなので自力で頑張ります!
白面を下、黄面を上、反時計回りに青→赤→緑→橙の順番になる事をお忘れなく!
2.下段完全一面を揃える
下段完全一面とは、下の白面が全て揃っていてその側面の色も反時計回りに青→赤→緑→橙が揃っている状態のことです。
下図のように、入れたいスロットの真上にターゲットのキューブを持ってきます。
※この例は、青面と赤面の間に「白青赤」のキューブを入れる場合です。
「白青赤」のキューブを、入れたい場所の真上に持ってきます。
このポジションに持ってこれたら、右トリガーという回し方を使います。右手でトリガーを引く動作に似ています。
(RUR’) + U’
動画でご確認下さい。
この動画では6回連続で右トリガーをしています。次項では左手版の左トリガーも出てきます。
ちなみに右トリガーは1回で終わるとは限らず、下段に入れる前のキューブの向きによって右トリガー+U’を繰り返す回数が異なります。
右トリガー+U’をガシャガシャと連続で回せるように練習しましょう!
3.中段を揃える
中段の4つのエッジを揃えます。先ほどの右トリガーのように、決められた位置から狙った位置にキューブを入れ込む回し方があります。
下図の通り「青赤」のキューブを左から中段に入れたい場合と、右から中段に入れたい場合の2種類の暗記が必要になります。上段の「青赤」はセンターの色と合わせる必要があります。
まずは左から落とす方法です。
U(RUR’) y U'(L’U’L)
持ち替えが必要なので少しややこしいです!動画で確認下さい。
右手でU、右トリガー、持ち替えて、左手でU’、左トリガーです!
続いて今度は右から落とす方法ですが、完全に左右対称の手順となります。
U'(L’U’L) y’ U(RUR’)
右面を手前に持って回し始めます。
こちらも左右対称なだけです。左手でU’、左トリガー、持ち替えて、右手でU、右トリガーです!
もしも必要なキューブが別の中段に入ってしまっていたら、上記の回し方で一度上段に移動させることができます。
4.上面に十字を揃える
回し方は割と簡単です。
F(RUR’)U’F’
回しやすいので何度も揃えていると自然と指が覚えてくれます。
上面十字の回し方を実施する前に注意点があります。
それは上面の向きをどのように持って回すかということです。
上面の黄色がこの向きになるようにルービックキューブを持ち直してから回してください。
最大で3回繰り返す必要があり、最終的に上面十字が出来上がります。
5.上面を黄色に揃える
少し手順は長いですがトリガー系なので覚えやすいです。
(RUR’)U(RUUR’)
右トリガーから少し変化しています。
回し始める時の上面の黄色の向きを確認して下さい。
上面の黄色がこの7種類のどれかの位置にくるようにルービックキューブを持ち替えてから回し始めます。
6.上段のコーナーを揃える
まずルービックキューブを持ち替えます。
1つの面に同じ色のコーナーが2つ存在する面を左側に向けます(無い場合はそのままでOK)
いよいよ出てきましたね「Tパーム」が!
最初は何じゃこりゃー!!って感じかもしれませんが、回し慣れるととても回しやすくて気持ちいい14手だということが分かってきます。
(RUR’)U'(R’FR2U’R’U’)(RUR’)F’
手順が多いですが慣れると回しやすい!
このTパームは全21種類あるPLLの中でも非常に回し易いので気持ち良いです!
この気持ち良さが分かってきたら脱初心者と言っていいと思います!笑
7.上段のエッジを揃える(完成)
この時点で揃っている側面が1つあるはずなので、それが奥になるようにルービックキューブを持ち替えます。
これが最後の暗記になります!
(RU’R)(URUR)(U’R’U’R’2)
これも手順が多いですがなかなか気持ち良くて簡単です!
このUパームを回し終えても1度で完成するとは限りません。
揃っている面を奥になるように持ち替えて続けてUパームを回して下さい。
これでルービックキューブの6面が完成します!
まとめと今後の楽しみ方
お疲れさまでした!!
最後にルービックキューブの揃え方をおさらいしましょう。
- 最もメジャーな「CFOP法」は4工程で構成される。
- 「初心者向けCFOP法」は7工程に増える代わりに暗記が少なくて済む。
- 各面の色の位置関係は固定されている。
- 回転記号を読めるようにする。
- 最低限必要な⑦つの回し方を暗記する。
これでルービックキューブを揃える事ができました!
競技用の高性能なルービックキューブならもっと早くスムーズに揃えられます!

次は揃えるまでのタイムを1分切れるようにしましょう!

この記事でご紹介した「簡易版CFOP法」の揃え方で1分を切れるようになったら、その次は「完全版CFOP法」に移行していきましょう。
- 初心者はCFOP法の簡易版で揃えてみよう←この記事!!
- CFOP法「①クロス」の解説
- CFOP法「②F2L」41種類の解説
- CFOP法「③OLL」57種類の解説
- CFOP法「④PLL」21種類の解説
暗記や練習は大変ですが物凄く早くルービックキューブを揃えられるようになります。